わたしの家は食堂souffleです。



毎日だれかにいろんなことが起こります。
でも知らない。
大体のことは知らなくて後から知る。


震災があってから食べ物を作ることを職業にしている重大さに気づきました。
一生懸命調べたり情報を探しても次から次へと出てくる。
頭がずっと痛くて 眠りが浅くなりました。
だから 過剰に調べることをやめた。
わたしのすることはごはんを作ることだと思ったから。
できることは限られています。
生きる年月も生まれたときから決まっていると思う。


毎日いろんな人が来て わたしのごはんを食べてくれます。
きっとおいしくないものだってあると思う。
でもわたしにしかできないことがあると信じてる。


先日小学校からのバドミントンの先生が来て こう言ってくれました。
「さー、笑顔がいちばんや。しあわせは笑顔があるところにやってくるからな。」



いつも荷物は少ない方がいい。
生活の中で引き算をして 暮らしていけたらとてもシンプルに生きていけるんじゃないかといつも思ってる。




わたしの家は食堂souffleです。
そして来てくれる人は家族です。
そのぐらいの気持ちでお料理を作っています。


みんないろんなことを抱えてる。
だから わたしはもっともっとお料理が上手になりたい。
そして 来てくれた人にごはんをだして そのときだけは忘れられるように そしてまたがんばれるように おいしいものを作りたい。
うれしいときもかなしいときも そっと寄り添えるように。



今年は 夢だったお店をみんなのおかげで持つことができました。
そして 大切な人がたくさん増えました。


いつも来てくださるみなさんのおかげで毎日ごはんを作ることができます。
ありがとうございます。
だから おいしいものを食べれてほっとできる場所でいられるように がんばります。
そして 来年も いろんな所へ行って たくさん吸収したいと思います。
たくさんの穏やかで優しい時間を届けられるように。


少し早いですが年末のごあいさつ。
年始は3日から営業です。


みなさま良いお年を!
そして来年もどうぞよろしくお願いします◎

食堂souffle田中沙由理